2011/02/06

FX売買システム多市場多期間検証時代 - システム開発の発想を見直す/市場の調査


さて前回は、「一目均衡表:三役好転」システムを自分で理解できていない事を悟り、葬り去ったところまで話しました。今回は、ある書籍を購入し、思った事、とった行動、今後の新システム案を発想する話をしてみたいと思います。

前回記事での素朴な疑問
「エライ人達は何を考えているのか?」

そして購入した書籍
マーケットの魔術師 システムトレーダー編 2,940円  やすっ!!

そして読書感想
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内容は、有名なシステムトレーダへのインタビュー集

今の私のレベルでは、重要なところを気づけていないと思います。
きっと、折に触れて読み返す事で、いろいろな発見があると思います。

それでも、読んだ時に思った事
・同じテーマでも考え方は人それぞれ
・システムをポートフォリオ全体で考えている。
 そして、ポートフォリオの配分やマネーマネジメントに注力。
・現実的な目標のレベル感
 年率10%はいい感じ。30%台になるとトップクラス。
・定期的な最適化について
 視野が自分が思っていたのと違った。
 ポートフォリオの組み換えだったり、システムの入れ替えだったり。
 取引市場の性質/流動性が大きく変わった時だったり、
 定期的にしている人がいたり。
・市場調査している
・仕掛けが難しいという人も

●目から鱗だった話
 「チャネルブレイクアウト」システムがなぜ機能していたか。
 #タートルズでも有名ですよね。

 私はてっきり、トレンドが形成された事の裏づけ程度なのかなと思ってました。
 ところが、その発想の根源は「皆が怖がって誰も買わないだろう」という事。

 つまり、
 「市場参加者の心理状態(恐怖)を逆手に取った戦略」
 という発想だったという事。

 そんなレベルで考えるのかぁ。。。
 思わずPCの付箋紙に書いて貼り付けてしまいました。

 ちなみに、システム開発にあたって意識すべく既に貼り付けてあった内容
 「なぜ?本当?堅牢?ルールの根拠は?」
 これを機に、「どういう心理状態を逆手に取った戦略なのか?」
 を追加しました。

 それと、これを契機にダイバージェンスがなぜ機能するのか
 という事も考えてみたけどわからなかった。
 ネットで調べてみたが、「弱気の表れ」という事らしいが、
 RSIよりストキャスティクスの方が上手くいくのか理解できず。

 人が作ったテクニカル指標を、骨の髄まで知り尽くす事って難しいな
 って改めて思いました。

●新システム開発のヒントになった話
 市場のノイズ除去に注力している人がいた。
 →コレがヒントで独自インジケータによる新システム開発に着手。
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そして、読書後にした事と、思ったこと。

「市場の理解」
「システムを理解するという事」

1.市場調査してみる
  そういえば、市場の状況に調査した事なかったなぁ。。
  前回の評価でどの通貨ペアも成績がよくなかった
  3セグメント目(2005年~2006年)

  一体何があったんやろ。

  ということで、データマイニング(という程でもないが)してみることに。

  【集計項目と背景】※全て4H足
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  1.ADXR(18期間)平均
    トレンドの有無を表す。
    ワイルダーは、ADXRが20~25以上の市場を推奨。
  2.ATR(%)平均
    ボラティリティの強弱
    計算式:18期間ATR÷前バーの終値
  3.CSI平均
    ボラティリティと方向性の両方あるのが、一番いい市場環境
    計算式:ADXR×(18期間ATR÷前バーの終値)
    ※ワイルダーによる本当の計算式はADXR×ATR×固定係数
     でもそれだと、通貨ごとの比較ができないから上記計算式に。
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  ●セグメント別平均
 
ADXRはあまりセグメント毎にあまり違いは無いんやな。
   でもボラティリティ(ATR%)は、3セグメント目が一番低い。
   CSIで見ると、やはりトータルで2セグメント目と4セグメント目で
   純益が出るというのは理解。

  ●通貨別平均
 
   EURCHFとEURGBPはCSIが極端に低いなぁ。だから、純益最悪なんや。
   でも、CHFJPYとEURJPYは純益悪いが、特にCSIが低いわけじゃないなぁ。。
   不思議だ。
   ボラティリティはEURCHFが一番低いみたいや。





   だったらなんやねん。

2.システムを理解する
  如何に自分で、作ったシステムが理解できなかったかが良くわかった!!

  今のオレには自分独自のアイデアが必要!
  しかも、自分で骨の髄まで理解できるモノ!!

  そういや、今まで色々試してみたが、
  いつもノイズに悩まされてたなぁ

  よっしゃ!!
  ノイズ除去の独自インジケータ作ろう!!

  そして、そこからシステム作るんや!!

そして、オチもなく、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の多市場多期間検証時代は、独自インジケータの作成に取り掛かるのでした。

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