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2011/10/28

初本番に向けて - WF分析工程のアウトサンプル評価でポートフォリオの組み方をいろいろ試してみた



さて前回は、ウォークフォワード分析」評価の手順を見直しして、アウトサンプル評価をを行った結果、利益が出たものの偶然の域を出ないという事が判ったところまで書きました。今回は、問題の被疑箇所第一候補である「ポートフォリオの組み方」について試行錯誤している様子について書いてみたいと思います。

さて、前回大ショックだった、利益が偶然のレベルでしかないという事実。
そして、前回の記事問題の被疑箇所として以下を挙げてみたのが以下。

【問題被疑箇所】
---------------------
1.トレードルールが悪い
2.最適化期間/WF期間選定方法の問題
3.最適化目的関数
4.ポートフォリオの問題
5.ローリング・モデル自体の問題
6.たまたま低迷期
---------------------

そして、前回記事のとおり、被疑箇所を上記「4.」に絞って試すことにした。

そして試すにあたって、やっぱり今回のトレードルールだと4年間のデータでは心もとないので、以下の図のイメージで都合8年間のデータで評価する事にした。
#結果、2005年1月~2006年12月は評価できないけど。

大雑把に言うと、6年間のデータを元にWF期間/最適化期間の組み合わせを通貨ペア毎に選定して、隣接する2年間で選定したWF期間/最適化期間でウォークフォワード分析を行って1つのアウトサンプル評価を行う。これを2年ずつずらしながら都合8年分のアウトサンプルデータを採取して評価する。

さて次は、ベンチマークとして何も考えずに、多市場多期間最適化検証」で合格とした6通貨ペアすべての組み込み比率を均等にしてパフォーマンスを評価してみた。

以下はベンチマークのパフォーマンスサマリ。

【ベンチマークのパフォーマンス】
-------------------------
同時にとるリスクは口座残高の4%で、これを6通貨ペアで均等に割り振った。
#なので、1通貨ペアあたり1トレード初期リスクは0.66%

 



えーっと、前回の結果よりかなりいいんですけど。。。

しかも今回のケースで偶然発生しうるPFは1.08なので十分クリア。
95%信頼区間下限値もマイナスだけど、「-0.38」とごくわずか。

グラフで見ると後半がほぼ横ばいなので、前回と同じ期間である後半4年分だけ比較してみた。
純益は4,007US$→5,327US$と増加しているし、最大ドローダウンも、4年間で-6,789US$だったのが、8年間ででも-4,767US$と改善している。

やっぱり良くなってる。。



おっわりー!!



ちゃうちゃう。。。
-------------------------

さて、ポートフォリオを変更するにあたって、何を観点とするかを洗い出してみた。

【ポートフォリオ変更の観点】
-------------------------
1.収益性の高いものの組み込み比率を高くする
2.市場変化への追従性(R2シャープレシオ)が高い通貨ペアの
  組み込み比率を高くする
3.相関関係が低い通貨ペアへの組み込み比率を高くする
-------------------------

もし前述の図で言う、「WF期間/最適化期間」で上記「1.」~「3.」の性質が継続されるのであれば、ポートフォリオの見直しによって「アウトサンプル評価対象期間」でのパフォーマンスも良くなるはず。

ポートフォリオ変更の観点毎にアウトサンプルでのパフォーマンス評価を実施してみた。
ただし他の条件は変えたくないので同時にとるリスクは口座残高の4%というのは変えずに比較。

【収益性の高いものの組み込み比率を高くする】
------------------------------
1.収益性が低い通貨ペア2つを除去
  つまり、成績がいい4通貨ペアで評価。ただし、同時初期リスク4%は変更しないので、
  1通貨ペアあたりの初期リスクは1%。
  全然あかんやん。。。。
  
2.収益性が高い上位3通貨ペアの組み込み比率を高くする
  じゃあ通貨ペア数を変えずに、パフォーマンス上位3通貨ペアの初期リスクを0.8%、
  下位3通貨ペアは0.5%にしてパフォーマンス評価。
  4通貨ペアの時よりも良くなったけど、ベンチマークよりどこをとっても悪い。。
  
3.結論
  効果なし。過去いいパフォーマンスだった通貨ペアがその後良いパフォーマンス
  になる訳では無い。
------------------------------

さて次は、市場変化への追従性の観点。

【市場変化への追従性の高いものの組み込み比率を高くする】
------------------------------
要は、以前のブログ記事で書いたR2シャープレシオが高い通貨ペアの組み込み比率を高くしてパフォーマンスを評価。

1.R2シャープレシオが低い2通貨ペアを除去する
  なので4通貨ペアで、1通貨ペアあたり1%の初期リスク。
  ベンチマークと比較してやっぱ全然あかんやん。。。
  
2.追従性が高い上位3通貨ペアの組み込み比率を高くする
  通貨ペア数を変えずに、R2シャープレシオが高い上位3通貨ペアの初期リスクを0.8%、
  下位3通貨ペアは0.5%にしてパフォーマンス評価。
  ベンチマークと比較すると、若干だけど、年率調整済みリターンが向上!
  純益は誤差レベルの低下だけど、最大ドローダウンが少し改善してる。
  資金残高曲線の滑らかさという観点では2勝2敗なので、どっちがいいとも
  言い切れない雰囲気。
  
  リワード・リスク比率が改善したかもしれない!
  
  なので年次毎に、純益/最大DD/純益÷最大DDをベンチマークと比較してみた。
  
  ●比較結果  
   結局年次毎に見てみると、平均のレベルでベンチマークの方がいい結果。
   ちなみに上の表には載ってないけど、年次毎純益の標準偏差は減少してた。
   なので、ベンチマークと比較して良くなった観点は偶然のレベルと考えたほうが
   自然っぽい。。。
------------------------------

次はパフォーマンスの通貨ペア間相関係数の観点

【通貨ペア間の相関係数が高いものの組み込み比率を低くする】
------------------------------
相関係数がどのセグメントでも、EURUSDとUSDCHFが一番高くて、0.5付近。
なので、この2つの通貨ペアの初期リスクは0.4にして、他の4通貨ペアは0.8にしてみた。
期待することは、リターンが増えるというより、資金残高曲線が滑らかになるかドローダウンの改善。

結局ほとんどいいとこなし。
#唯一良くなったのは純益が81US$増加した点ぐらい。
------------------------------

結局ベンチマークの結果が一番よくて、あえて定期的に見直すとすれば「2.追従性が高い上位3通貨ペアの組み込み比率を高くする」が一番ベスト。

「堅牢性」という観点で言うと、妙なパラメータを含まない分、全部一律であるベンチマーク方式がいいんだろうけど、「市場変化への追従性」という観点で言うと、前述「2.」がいいのかもしれない。

検証したパフォーマンス自体は大差が無いので、素直な「ベンチマーク方式」を選ぶ事にした。

【ベンチマークのパフォーマンスは偶然かどうか】
------------------------------
じゃあ、「ベンチマーク方式」のパフォーマンスは偶然か必然どうかを検証してみた。

PF観点としては前述のとおり、偶然の域を上回っているので問題なし。
95%信頼区間下限値はマイナス(-0.38US$)だけど、誤差レベルで実質問題なさげ。

あとはブートストラップ法での検証。
今回も、ブートストラップ法による検証ツールで、10万回&90%信頼区間で検証してみた。

●ブートストラップ法による検証結果
 ============================================
 o Original average of data,12.314351
 o p-value(percentage),2.869000
 o Confidence interval(lowest) , 2.072920
 o Confidence interval(highest) , 22.277848
 --------------------------------------------
 o Average data of simulation,12.314389
 o +2sigma data of simulation,25.257766
 o Highest data of simulation,43.391841
 o -2sigma data of simulation,-0.628988
 o Lowest data of simulation,-16.572627
 ============================================

p値は5%以下だし、信頼区間下限値は正数!!!!


合格!!
------------------------------

ただ素朴な疑問も。。。

【素朴な疑問と考察】
------------------------------
1.疑問の内容
  今回「ベンチマーク方式」を選んだけど、通貨ペアの入れ替えってしなくていいの??
  という疑問がフツフツと。

  ポートフォリオに組み込む通貨ペアを入れ替えしなくていい理由って何????
  #要は、ポートフォリオレベルで「市場変化への追従」対策しなくていいのかという点。

2.ここまでの検証プロセスの観点で考察
  今回6通貨ペア内でやり繰りしようとしているけど、そもそもこの選んだ6つの通貨ペア、
  多市場多期間最適化検証」で評価した14通貨ペアの内、合格したものを抽出している。
  そしてこの「多市場多期間最適化検証」は2001年~2008年の8年間のデータを元
  に検証。

  つまり、2001年~2008年のデータにカーブフィッティングしてる可能性があるって
  こと??裏を返すと、2009年~2010年のパフォーマンスが真のアウトサンプルの
  実力???

3.過去データに関する考察
  2009年~2010年のパフォーマンスを見ると、利益が出ているとはいえ、他の年と
  比較して、決して良いパフォーマンスとは言えない。でも、この10年間のパフォーマンス
  の推移を見てると、全体的によくない時期があるのも事実。

4.問題切り分けに関する考察
  カーブフィッティングなのか市場がルールに不利な時期だったのか切り分けようとすると、
  2009年~2010年のデータで「多市場多期間検証」と「多市場多期間最適化検証
  して、評価対象としてる14通貨ペア全体が不調かどうかを調べればいいことになる。
  不調であれば、たまたまルールが市場にあっていない時期だったとも言えるかも。

  逆に好調であれば。。。。

5.ポートフォリオレベルでの市場変化への対応
  仮に不調な年だったとした場合、対象にする通貨ペアを2年毎に直近過去8年の
  「多市場多期間最適化検証」を14通貨ペアで行って、検証結果を元に入れ替える事で、
  ポートフォリオレベルで「市場変化への対応」をすることになるのか。。。

  大変やぞ。。。

  あまりにもひどい通貨ペアは「多市場多期間最適化検証」の対象から除外して効率化するか。。
------------------------------





今度は3日間程度

PCを回し続けないといけないのか。。





そして、久々のForexTester2利用がうまくいくかどうか心配しながら「FXシステムトレード初心者奮闘記」は、2009年~2010年の「多市場多期間検証」/「多市場多期間最適化検証」に進むのでした。
#ぼちぼちUQ-WiMAXの環境構築しなきゃ。というかMT4用EA修正も必要なんやった。。

2011/10/23

初本番に向けて - WF分析工程のアウトサンプル評価を実施してみた



さて前回は、ウォークフォワード分析最初の見直し手順のブログ記事で、コメント頂いた考慮漏れの部分について、手順の見直しを行っている様子を書きました。今回は、実際に実施してみた結果とその後の考察について書いてみたいと思います。

くどいですが、選定の流れを大まかに整理すると。

【選定の流れ】
-----------------------------
1.10年のデータのうち、最初の6年でルール(※)を決め、残り4年でアウトサンプル評価
  ただし、最適化目的関数は10年分のデータを使用して決める
  ※ルール
   ・通貨ペア毎の最適化期間/WF期間
   ・ポートフォリオに組み込む通貨ペアの選定
   ・各通貨ペアの組み込み比率
2.アウトサンプル評価はトレードパフォーマンスで行う
3.アウトサンプルを元にトレーディング・プランを作成する
4.開始時に実際のパラメータを決めるのは直近6年分のデータを使う
5.2年間隔で直近過去6年分データを元にルール(※)を変更する
6.最適化期間/WF期間の選定方法は以下
  A.最適化期間の目的関数の結果とWF期間純益の「偏差値」を求める
  B.R2乗に符号をつける
  C.符号付R2乗値のシャープレシオを求める
  D.「符号付R2乗値シャープレシオ」のスキャン結果から堅牢ものを選ぶ
  E.ブートストラップ法で「符号付R2乗値」が0以下でない事を確認する
-----------------------------------

さてさっそく、最適化用の目的関数の選定を実施してみた。

【最適化に使用する目的関数の選定】
-----------------------------
選定方法は以前と同じで、違いは全通貨ペアをいっしょくたにして評価する点。
今回選定するにあたってスキャンした条件は以下。
 ●スキャン条件
  ・目的関数:18種類(※)
        ※以前のブログ記事に載せた16種類+「シャープレシオ」とその周囲平均
  ・通貨ペア数:6通貨ペア
  ・WF期間 :4ヶ月、8ヶ月、12ヶ月の3種類
  ・最適化期間:24ヶ月~60ヶ月を6ヶ月刻みで7種類
 ●選定基準
  以前のブログ記事のと同じで、以下の手順
  ・符号付R2シャープレシオで評価する
   正数率が高い目的関数を上位2~3つ選び、その中で正数の平均と
   全体平均が高い目的関数を選ぶ
   
 ●結果
※●が選定した目的関数、○は選択候補
  
 という事で、目的関数は「超悲観的PF」に決定!!
-----------------------------

さて、次は各通貨ペア毎に最適化期間/WF期間を選んでみた。

【通貨ペア毎に最適化期間/WF期間を求める】
-----------------------------
今回はアウトサンプル用に4年分(2007年1月~2010年12月)のデータを用意してて、それを2年で2分割して評価することになって、以下の様な結果
選定方法は、以前の記事と同じ方法で、最適期間は24ヶ月~36ヶ月を6ヶ月単位WF期間は4ヶ月~12ヶ月を4ヶ月単位。

1.最適化期間:2001年1月~2006年12月
2.最適化期間:2003年1月~2008年12月
------------------------------

さて、次はポートフォリオに組み込む通貨ペアを選んで、組み込み比率を求めてみた。

【通貨ペアの選定と組み込み比率の計算】
------------------------------
1.主軸通貨ペアの選定
  前回のブログで決めたとおり、R2シャープレシオが高い2通貨ペアを選んでみた。
  
  前述の表のとおり、R2シャープレシオが高い2通貨ペアは以下。
  ●最適化期間:2001年1月~2006年12月
   EURUSD,USDCHF
  ●最適化期間:2003年1月~2008年12月
   EURUSD,USDCHF
   
2.追加分の通貨ペア選定と組み込み比率の計算
  前回のブログで決めたとおり、ポートフォリオに追加する2通貨ペアの選定と、
  「現代ポートフォリオ理論」にもとづいて、各通貨ペアのリターン/リスク/相関係数から、
  組み込み比率を求めてみた。以下は、インサンプルでのリスク/リターン/相関係数の一覧。
  
  ●最適化期間:2001年1月~2006年12月
  
    EURUSD/USDCHF両方と相関係数が低いのは、GBPJPYとUSDJPY
   ・組み込み比率
  

  ●最適化期間:2003年1月~2008年12月
  

   EURUSD/USDCHF両方と相関係数が低いのは、AUDUSDとGBPJPY
   ・組み込み比率
  
------------------------------

さて、問題はここから。

このルールを元に、アウトサンプル評価を行う。
#想定は400トレードぐらい。

【アウトサンプルのパフォーマンス評価】
------------------------------
さて、さっそく概要から。対象は、2007年1月~2010年12月の4年間。

1.パフォーマンス評価結果

  
  グダグダな曲線とはいえ、以前よりさらにパフォーマンスが悪化しながらも、
  一応利益は出てる。

2.利益は偶然か必然か?
  さて問題は、これが偶然か必然なのか?
  ●PF観点
   だいぶ以前の記事で、観測したトレード数に対して、2.5%の危険率偶然発生しうる
   PFを求めて、それを上回った事を確認していた。
   そして今回のトレード数を元に偶然発生しうるPFを求めてると、1.15
   今回の観測結果は、1.08
  
   あれ??
  
  ●95%信頼区間下限値
   最終的に正数になればええんやが、結果は「-26.50US$」
  
   んん???
  
  ブートストラップ法による検証
   以前の符号付R2を評価する際に使用した方法を今回のトレード結果に当てはめて見た。
   サンプル分布を作成する為に試行したシミュレーション回数は10万回。使用した信頼区間
   は90%。
   
   結果は以下。
=============================================
o Original average of data,9.044794
o p-value(percentage),29.672
o Confidence interval(lowest) ,-18.566427
o Confidence interval(highest) ,37.81658
---------------------------------------------
o Average data of simulation,9.044812
o +2sigma data of simulation,45.03672
o Highest data of simulation,92.701449
o -2sigma data of simulation,-26.947095
o Lowest data of simulation,-59.614832
=============================================
   
   p値が5%以下で「統計的に有意」、10%以下で「おそらく有意」という判定だけど、
   結果は、29%強90%信頼区間(下限値)が正数かどうかでみると、-18弱。
   
   
   という事は???
   
------------------------------






全くあかんやん。。。。

か”-ん。。。。(T_T)



どこが問題や???

【問題の可能性】
------------------------------
問題箇所の仮説と切り分け方法を考えてみた。

1.トレードルールが悪い
  多市場多期間最適化検証」の結果から言うと、問題ないはず。
  ただこの時の検証に2009年~2010年のデータを使ってない点が一つの
  被疑箇所。この期間が極端に悪いと、今回のルールが以前は通用してたけど今は使えない
  という事に。。
2.最適化期間/WF期間選定方法の問題
  ここは他に案なし。少なくとも以前のWF効率が最大となる選択方法よりかは
  いいんじゃないかなぁと。WF効率が最大となる期間選定を、今回のアウトサンプル
  評価と同じ様にして、アウトサンプルのパフォーマンス比較してみればいいかも。
3.最適化目的関数
  これも上記「2.」と同じ。
4.ポートフォリオの問題
  よく考えたら、R2シャープレシオが低くても、インサンプルでいい成績を残した
  通貨ペアに組み込み比率が大きく割りあたってしまう。
  しかも、1つのデータだけで組み込み比率を計算してしまっていいのか疑問。
  ここは、他にも通貨ペアの選定方法を洗い出して見てもいいかも。
5.ローリング・モデル自体の問題
  これ自体を見直す日もくるかも知れないけど、一旦採択したモデルなので、
  今回は見直さない。ただ1通貨ペア毎に最頻出して、パフォーマンスの相関性が
  低いパラメータセット2~3個選んで、分散するという考え方は試す時間あるかも。
6.たまたま低迷期
  10年間のインサンプルデータみてると、時期によって結構浮き沈みがある。
  もしそうであれば、後半6年のインサンプルを元に前半4年のアウトサンプル
  評価して、あわせてみたら期待値が正になる可能性も。
  ただ、アウトサンプル検証対象として2005年/2006年のデータが使われない
  という検証方法の欠点も。

いろいろ被疑箇所が挙がったけど、とりあえず一番怪しげなのが「4.ポートフォリオの問題」。
なのでまずは、ここの考え方をいろいろ考えて、検証してみようかと。
------------------------------






さて、本当に怪しいのはどこでしょうか?





え? オレ自身??





そして、実は結構ショックな状態で「FXシステムトレード初心者奮闘記」は、ポートフォリオの組み方の検討と検証比較に進むのでした。
#MT4用EAテストでPC過負荷試験、MT4の最新バージョンでもしなきゃ。

2011/10/13

初本番に向けて - WF分析工程手順のアウトサンプル評価方法を考える



さて前回は、「ウォークフォワード分析」手順の見直し後のパフォーマンス評価した所まで書きました。今回は、ウォークフォワード分析」工程見直し手順のブログ記事で、コメント頂いた考慮漏れの部分について、手順の見直しを行っている様子を書いてみたいと思います。

コトの発端をくどくおさらいすると、ウォークフォワード分析」で、目的関数/最適化期間/WF期間を選択する手順で、最初の手順だと評価対象となるデータサンプル数が少なく、ばらつき具合も評価できていない事から、選択した結果がカーブフィッティングしていて堅牢じゃない可能性が高いという懸念をずっと持ってた。

そこで前回、選択方法を検討しなおした結果を大雑把に言うと以下の手順。

【選定の流れ】
-----------------------------
1.最適化期間の目的関数の結果とWF期間純益の「偏差値」を求める
2.R2乗に符号をつける
3.符号付R2乗値のシャープレシオを求める
4.「符号付R2乗値シャープレシオ」のスキャン結果から堅牢ものを選ぶ
5.ブートストラップ法で「符号付R2乗値」が0以下でない事を確認する
-----------------------------

このやり方でパフォーマンス評価までしたブログ記事の中でコメント頂いたのとその派生系を併せて、課題が3点新たにでてきた。

【見直しが必要な課題】
-----------------------------
1.この手法自体のアウトサンプル評価が無い
2.組み込み比率について再最適化要否の検討されていない
  以前パフォーマンスの相関係数の推移を見た時に、結構上下してた。
  なので組み込み比率を計算する時に相関係数を使っている以上、
  組み込み比率の定期的な再最適化があってしかるべき
3.選択する通貨ペアの選定基準が無い
  上記「2.」で定期的に比率を見直すのであれば、選定元の6通貨ペアから
  定期的に入れ替える事も視野に入れるべき。
-----------------------------

実は色々と頭の中で考えてると、なんだかわからない状況になったので、
今回のブログは検討しながら書いてます・・・orz

まずは各課題の検討から。

【アウトサンプル評価方法の検討】
----------------------------
実はしばし悩んでいたけど、今一度原点に立ち戻って見ると、今の目標は最終的にリアル・トレードに近いであろうパフォーマンスとリスクを予測して、実際にとるトータルリスクを決めて、トレード・プランに落とし込むこと。 #当然期待利益がプラスである事は確認するとしてw

このトレード・プランが決まればいいんだから、アウトサンプル評価をどうするかという点は、いいパラメータを選べたかどうかではなくて、ポートフォリオ全体のパフォーマンス観点で見ればいい気がしてきた。 #実はしばし悩んでいた。。

1.アウトサンプル評価方法検討にあたって
  フツーに考えると、相場環境の変化によらず、毎回同じ最適化期間/WF期間が同じというのも
  なんか不自然な気がするし、これから使うパラメータを決めるのに、10年前のデータが間接的
  に影響を与えるというのもなんかヘンな気もする。少なくとも直近と10年前と同等に扱ってるの
  が不自然。
  #10年前のデータが影響を与えたとしても、現在に近づく程重みを大きくするのが自然な気もする
2.インサンプル期間/アウトサンプル期間
  インサンプル6年/アウトサンプル4年にする。
  「インサンプル期間>アウトサンプル期間」という関係にしたかった。
  スキャンする最適化期間を2年よりは大きくしたかったので、
   1年長くして3年。これを倍にする事で3年の最適化期間までウォークフォワード分析
   できる様にした。つまりあまり特別な理由はなくて、感覚的。
3.アウトサンプル評価方法の大まかな流れ
  A.10年のデータのうち、最初の6年でルールを決め、残り4年でアウトサンプル評価する
  B.アウトサンプル評価はトレードパフォーマンスで行う
  C.アウトサンプルを元にトレーディング・プランを作成する
  D.トレード開始時に実際のパラメータを決めるのは直近6年分のデータを使う。
  E.2年周期ぐらいで直近過去6年分データを元にルールを再決定する
  ●上記の背景
   いいパラメータを選べたかどうかの観点だとサンプル数が少なすぎる
   10年前のデータがこれからのトレードに役に立つのか?
   再最適化方法の見直し自体も定期的にした方がいいんじゃないのか
   4年分×4通貨ペアのトレードパフォーマンス評価だと、大体400トレードぐらいに
    なるので、少なすぎるという事は無い。
---------------------------

さて、次の課題は組み込み比率の再最適化要否について。

【組み込み比率について再最適化要否の検討】
---------------------------
以前のブログ記事で、通貨ペアのパフォーマンスの相関係数推移を見た時に、結構変動しているのがわかった。なので、相関係数に基づいて組み込み比率を決めるんだから、再最適化すべきだし、再最適化のルールも必要。

1.組み込み比率の決定方法について
  これは前回のブログ記事でやったやり方の「現代ポートフォリオ理論」で、
  Excelのソルバー機能を使って最適な組み込み比率を決める。
   ちなみに相関係数は月単位収支で計算する。

  ここからが問題だけど、組み込み比率をあんまり細かくしてもしょうがないし、
  1通貨ペアだけ極端に比率が大きくなるのもイヤ。
  #少なくとも半分未満にしたい。
 
  全体で同時にとるリスクを100%とした場合、以下の様にする
  40%より大きい通貨ペアが出てきた場合は、40%に切り下げる
   切り下げた分は残りの通貨ペアに、今の比率通りに分配する
  一番比率が低い通貨ペア以外は5%単位で切り下げる
  一番比率が低い通貨ペアは全体が100%となる様に切り上げる
  
2.過去どの程度の期間のデータを元にするか
  必要なデータは、リターンとリスクと相関係数。
  再最適化ルールを決める時は過去6年分のデータを元にしたけど、
   
  今回どうしよう。。。
   
  6年間だと、相関係数を見るには長く感じるけど、リターンとリスクを見るには
  十分だと思うし、かといってそれぞれ期間が異なるのもヘンな気がする。
  
  面倒なので6年。。
  
3.再最適化期間の決定方法について
  組み込み比率を決める再最適化期間。
  もう、ここまできたらなにが一番いいかなんて深く考えずに、感覚で決めてしまう。
  
  えいやー! 2年。
---------------------------

さて、次の課題としては、どうやってポートフォリオに組み込む通貨ペアを選ぶか。

【通貨ペアを選ぶ方法】
-----------------------
今までは6通貨ペアの中から4通貨ペアを選ぶ様にしていて、常に同じ通貨ペアのセットを選ぶ前提になってたけど、6通貨ペアの中で組合せを動的に変えていくべきじゃないかなぁと。

問題は、どうやってその6通貨ペアから選ぶべきか。

案1.とりあえず全ての通貨ペアを使って「効率的フロンティア」で
   求めた分配率で上位4つを選択する
案2.符号付R2乗シャープレシオが高い上位4つを選ぶ
案3.符号付R2乗シャープレシオが高い上位2つと相関係数が低い
   通貨ペアを組み合わせる

今までの裁量で決めてたやり方は案3。

ここは結構裁量が入ってしまう。結局「符号付R2乗シャープレシオ」が幾ら高くても、収支がすごくマイナスだと選びたくないし、その二つが幾ら高くても、相関係数が高い通貨ペアは組み合わせたくない。

結局、収益が出てて、市場変化に追従しやすくて、相関性が低い通貨ペア群を抜粋する必要があるけど、これを総合的かつ定量的に計算するやり方が思いつかない。裁量を含めた案3にする。
-----------------------

前述の課題とは別に、もっと全体的に再最適化方法をシンプルにする事も考えて見た。

【再最適化ポリシーの再考】
---------------------------
フト思ったのが、堅牢さという点では一つのパラメータで幅広くカバーできるものがいいと思うので、
通貨ペア毎に再最適化の方法/パラメータが異なるのは堅牢性に欠けるという考え方もあるし、
じゃぁ、本当に対象通貨ペアは同じ性質なのかというと、それもまた違う様な気もする。

なので、従来ポリシーをちょっと変形した「再最適化ポリシー」を考えて見た

案1.従来ポリシー
   A.最適化の目的関数は通貨ペア毎に別々
   B.WF期間も通貨ペア毎に別々
   C.最適化期間も通貨ペア毎に別々
案2.新ポリシー:案1
   通貨ペア毎に目的関数が異なるのは感覚的にいかがなものかというところを改善
   A.最適化の目的関数は1種類
   B.WF期間も通貨ペア毎に別々
   C.最適化期間も通貨ペア毎に別々
案3.新ポリシー:案2
   さらに極端な方向に進めると、以下の案に。
   A.最適化の目的関数は一つ
   B.WF期間も1種類(各通貨ペア同じ期間)
   C.最適化期間も1種類(同上)
   
この点も、このタイミングで決める必要があるけど、判断材料がない。
案3はちょっと極端な気がするから削除。なので案1vs案2。

違いは目的関数を統一するかどうかだけなんだけど、素朴な疑問が。
 通貨ペアの特性によって、目的関数が変わってしまうのかどうなのか。
 市場変化で、目的関数が変わってしまうのもなのか。

そんなんでは、変わらない様な気がする。。。

そしてもし、市場変化や通貨ペアで目的関数が変わらないのだとしたら、10年分のデータで決めてもいい様な気がする。なので、10年分のデータで目的関数を一旦決めて、「案2」にする。
---------------------------

とりあえず検討したけど、






アウトサンプル評価でボロボロだったら、

どういう事になるの?



トレードルールの問題?
期間選定方法の問題?
目的関数の問題?
ポートフォリオの問題?
そもそもローリング・モデルの問題??





わからんやん。。。




そして、いろんな疑問をもちながら「FXシステムトレード初心者奮闘記」は、「ウォークフォワード分析」工程で今回の検討結果を基にした手順での評価実施に進むのでした。
#4年のアウトサンプルだとドローダウンが過小評価されそうな気もしてなんだか心配だなぁ。。