2011/01/21

FX売買システム開発・検証(単一通貨ペア)時代 - 正しい開発手順って?



さて、前回はディレクショナリ・ムーブメント・システムを開発・評価し、またして撃沈した話まででした。今回は、開発手順のお勉強について話したいと思います。

うーん。。。
本の通りにやっても上手くいかん。

そういやトレードアイデア以前に
正しい売買システムの開発手順ってどんなんや???
正しい手順で開発せんとあかんに決まってるやん!!

そしてまたしてもネットで探して見つけた本
 紹介した書籍です。


8190円!!
購入書籍累積代金だけは綺麗に右肩上がり!


この本、以前にも紹介したとおり、カーブフィッティング(売買ルールを過去データに過剰にフィットしてしまっている状態)を防止することが最大テーマのひとつ。
そして、ウォークフォワード分析を強く推奨。

以下、本書概略の自分の解釈
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1.戦略の策定と、その構成要素
  o 仕掛けと手仕舞い
   「フィルターの数が増えれば、オーバーフィッティングになりやすい」
    お!!まさに最初のシステムの修正版やん。。。
  o リスク管理
    トレードリスク、戦略リスク、ポートフォリオリスク、利益管理と幅広いんや。。
    ん??そういや利益管理(含み益を保護するマネージメント)って観点今までなかったぞ!
    やり方としては、トレーリングと決済指値。
    これからは、トレーリング追加や!!
  o ポジションサイジング
    これが一番大切とな。でもこの観点だけでも一冊の本がある。。
    うーん。まだ堅牢なシステムを作れていない以上、まだ早いかなぁ。。
    ※執筆時点では、この重要性がだんだん身をもってわかってきました
     方式次第で、PFが1未満から1以上に変わったりしよった。
     しかも、ポートフォリオ組もうと思ったら無いのが考えられん

2.戦略の具体化と予備検証
  具体化とは、自動売買を目指す場合、要は売買ルールをプログラムできるレベルまで
  詳細化して、プログラムを書くこと。
  予備検証はさらに細分化されいる。
  ・機能確認
   要は意図したとおりに戦略が実現されているかどうか。
   つまり、プログラムミスが無いかどうか。
   → コレ結構大切!! プログラムミスで何回再評価したことか。。
  ・収益性の確認
   → ざっくりと収益性を確認。売買頻度とかドローダウン時期が
     戦略に不利な状況なのか、有利な状況なのか確認。
  ・多市場多期間検証
   前の記事で書いた内容。FXで言うと、複数通貨ペアと複数ウィンドウ(※)
   で検証する。ここで(意図していない限り)特定通貨ペアだけすごくいいとか、
   特定ウィンドウだけすごくいいだとアウト!!
   ※ウィンドウ:全評価期間を複数に分割した内の1つの期間。

   ちなみに本記事の執筆時点で、私はここを行ったりきたり。

3.多市場多期間最適化
  ここはピークパフォーマンスになるパラメータのセットを見つける事ではありません!!
  パラメータを変化させてもパフォーマンスを一定水準でキープできるかを見て、
  戦略そのものの堅牢性を確認するところです!!

  PC性能が不安。。。

4.ウォークフォワード分析
  目的はこれもパフォーマンスが本物かどうかを見極めること。
  最適化を行った期間のアウト・オブ・サンプル(つまり処女データ)で評価する。
  これを最適化期間毎に繰り返して評価。
  この著者の特徴とも言える箇所。

  PC性能が不安。。。

5.パフォーマンスの評価
  要はこれまでの工程で堅牢であることがわかったあと、客観的にパフォーマンスを振り返る
  こと。
  ・利益性に意味があるか?
   いくら堅牢でも、例えば定期預金と比べて、利益率が低ければ意味ないでしょ?
   ってこと。
  ・最大ドローダウン、口座の必要資金、リスク調整済みリターン
   リワード・リスク比率、安定性等について評価
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他にも、評価方法として、完全利益とか、悲観的年率とかいろいろ。
私が感じたこの構築手法がいいのは、本番に入った時、過去の評価結果から
いろいろ判断できる材料が揃うこと。

という事で読書後の続き。

そうか!!
いろんな市場や、いろんな期間で評価せんとあかんねや!!

でも、まずはユーロ円でいろんな期間評価することにしよ!

所詮「初心者に勘なし」
試行錯誤多いはずやし。
#この格言、完全にトラウマ。。ふん!

そして、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の売買システム開発・検証(単一通貨ペア)時代は、今度こそシステムの改良と評価に進むのでした。


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