さて、前回はディレクショナリ・ムーブメント・システムで撃沈した後、正しい開発手順を勉強したところまで話しました。
今回は、前々回撃沈したディレクショナリ・ムーブメント・システムを改良していくサマを書いて行きたいと思います。
よっしゃー!
もっと長い期間で評価するぞ!
まず、4年で修正・検証して、9年でOKやったらまずはええやろ!
そして「ワイルダーのテクニカル分析入門」をもう一度読むと、
・・・・
ルールが漏れていたのにきづいた。。他にも重要な記述が。。。
ワイルダーよ、すまぬ。
なので、まずはPDI/MDIがクロスしたときの高値/安値を超える、ボリバン・一目均衡の各線にATRベースのマージン付の逆指値で発注する様に修正。
あと、色々試していると、ADXRの発注フィルター、20~25が推奨だったから安全とって25にしていたが、実はそれも裏目にでていたので、21付近の値に修正。
(PDI/MDIクロスでADXRが25超過しているケースが少ない)
しかし、CSI(ADXR×ATR×固定係数)の概念を取り込もうとするが、適正な値がわからない。
しかも、適正なCSI求めたとしても、他の通貨ペアでは意味が無い値になってしまうけど、仕方ないかぁ。。
あ!ボラティリティを標準化しようとしたら、ボリンジャーバンドのバンド幅使えるかもしれんから、ATRの替わりに、バンド幅を使う手もあるか。。
ストキャスもRSIも高値圏なら発注しない!
雲の近くはやっぱあかんから、フィルター!
等など、相変わらず増えていくフィルター。。。
学習しろよ。
で、1年の結果がそれなりに満足できる内容になったところで、4年間でテスト。
そして、撃沈。
さらに修正して、4年間でテスト結果、これはOK!
じゃあ、9年間でテスト
そして、撃沈。。
手仕舞いも見直しながら評価を進める。
前述書籍にADXとADXRの関係図を眺めてて、ふと思いたち、ADXRの向きによって手仕舞いの仕方をかえてみると、意外と効果アリ。
なるほど、手仕舞い重要なんやなぁ。
で、今度は手仕舞いをアレコレと。
しかし、なかなか9年間評価で後半がよくならんぞ!!
そういや、トレーリングしてなかったから、追加。
お!これは効果あり!!
それでも良くない9年間の後半の結果。
そして、ふと思い出し(←やっとか)フィルターを削除。
9年間評価結果向上!
もう一個フィルターを削除。
さらに、9年間評価結果向上!
そして、身をもって、フィルターがカーブフィッティングになるってことを経験したのでした。
それでもこんなシステム
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発注:
●前提条件
以下の条件を満たしている場合、AかBかCの条件で発注
1. ADXRが21より大きい
2. ADXがPDIかMDIより大きい
3. ADXR×14期間ATRが6.50より大きい
4. 14期間ATRが0.15より大きい
5. ADXR×バンド幅×100が 9.75より大きい
6. ADXもADXRも40より小さいか、ADXがADXRより大きい
7. ストキャスの%Dが85より大きなく、且、RSIが69.5以上でないこと
●発注条件
A.PDI/MDIがクロスし、1期間ADXか2期間ADXが上昇している事
B.ADXが20より大きな値で上昇しており、ボリンジャーバンドの-2σが下降
且、バンド幅が1.1倍より大きく拡大
C.MDI<PDIで、ADXがADXRを上抜き
発注逆指値:
Aの場合:ADXがPDIかMDIのどちらかの上の上体でPDI/MDIクロスした時の高値を
上回っている一目均衡各線かボリバン各線にマージン(※)
B,Cの場合:ADXによらず、PDIとMDIをクロスした時の高値を上回っている
一目均衡各線かボリバン各線にマージン(※)
※マージン:7期間ATRか14期間ATRで大きい方の0.25倍のマージン
ストップロス:
7期間ATRか14期間ATRの大きい方の1.75倍の価格幅を発注価格から引いた値
決済:
以下の条件のいづれかを満たしたら決済
1. MDI<PDIで、BidがMDI/PDI逆クロスした時の安値を下回ったら決済
2. 前バーのADXが、発注後の最大ADXの0.9倍を下回っている状態か、
注文約定後3バー以内であれば、以下の条件をみたしていれば決済
(前々バーの高値-前バーの終値)が7期間ATRか14期間ATRの大きい方の1.75倍
3. 発注後の最大ADXの0.9倍を下回っている状態で、以下のいづれかの条件
・前バーの終値が転換線からマージン(※)分下回っていた場合
で、且ADXがADXRより小さい
・前バーの終値が基準線のマージン(※)分下回っていた場合
※マージン:7期間ATRか14期間ATRの大きい方の0.25倍
トレーリング:
1. 以下のタイミングで発注
・ストキャスの%Kが%Dを上抜いた場合は以下Aの価格
・ストキャス%Kが%Dを下抜いたか、%Dが80をした抜きか、RSIが70を下抜き
した場合はBの価格
・上記いづれでもなければ下記Cの価格
2.トレーリング時の価格計算
価格A:以下の価格の内、一番タイトな値
前バー終値の%bが0.95より大きい場合は、+2σからマージンを引いた価格
転換線が基準線を上回っていれば、転換線からマージンを引いた価格
基準線、基準線より下であれば、その他一目均衡表の各線か-2σ~0σ
価格B:以下の価格のうち、一番タイトな値
転換線が基準線を上回っていれば、転換線からマージンを引いた価格
基準線、基準線より下であれば、その他一目均衡表の各線か-2σ~0σ
価格C:ボリバンの-1σからマージン(※)を引いた値
その他
取引通貨ペア:ユーロ円
サイジング:10万通貨単位
時間足:1H
当初資金:1万US$
検証期間:2001年1月~2009年12月の9年間
DMI/RSI/ストキャスパラメータ:14期間
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#ソースからルールを日本語化してると、ルールの多さに疲れちゃった。。
そうは言っても試行錯誤の中で、DMIで当時思った事
1.ワイルダーはADXRを20~25を推奨しているが、25は大きすぎ。
ADXR20よりちょい上が妥当そう。
2.ADXが40以上でのPDI/MDIのクロスは単なる一時的な調整の表れ
の様な気がする。→これへの対応が発注時前提条件の「6.」に相当
3.低すぎるボラティリティに弱い。そこでCSIが出てくるが、
市場ごとに適正値違うし、標準化が難しい。
4.ADXの値は結構ブレる(ノイズに弱い?)から、決済のとき、
単なる上昇か下降かだけの判断では利益を逃してしまう。
5.セオリーどうり、PDI/MDIクロス時の高値/安値を逆指値しただけでは、
ダマシが多いから、なんかしらのマージンが必要
そして、資金残高曲線(9年分)
トレード数:1031回/9年
PF:1.24
RestorationFactor:3.95
12ヶ月利益ウィンドウ率:75%
お!固定サイジングのわりに、なかなかええやん。
やった~~!!!
9年分やってこれやったらだいぶいけるんちゃうん?
そして、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の売買システム開発・検証(単一通貨ペア)時代は、その後の顛末もしらず、意気揚々として、別の通貨ペアの評価を試みが始まるのでした。
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