2011/01/31

FX売買システム開発・多市場検証時代 - 仕掛けと手仕舞いの結合(基準線の向きの変化システム)


さて前回は、移動平均3線交差システム」の手仕舞いを修正し、上手くいったところまで話しました(プログラム・ミスに気づいてませんが)。今回は「基準線の向きの変化システム」開発の様子を書きたいと思います。

前回の検証で手仕舞い手法の検証」での手仕舞い手法の組合せが、必ずしもベストとは限らない事に気づいたオレ。

今回は「損小利大」で有効そうな、トレーリング手法の選定を優先的に検証する様に
検証計画を見直す事に。

【検証計画】
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1.ドテンで評価
2.仕掛けに応じた手仕舞いの評価
3.ドテン+各種トレーリングの評価
4.スィーニーの分析から逆指値のマージンを求める
5.自発的手仕舞いを追加
6.スィーニーMAE/MFE分析による手仕舞いを追加
7.前提条件
  主な時間足:4H足
  対象通貨ペア数:11通貨ペア
  サイジング:最小の1万通貨ペア(0.1ロット)固定
  対象期間:2001年、2005年、2009年
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●ドテンの評価結果(2001年)
 PF平均:0.86 、 期待値平均:-10.67(US$)

そして、以下のトレーリングを検証
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・3期間短期RSIによる過去5バー終値の高値/安値
・パラボリック・SAR(前回SARを、過去10バー/20バーの高値/安値)
・ボリンジャーバンドの+2σ、-2σ
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●ベストだったトレーリングの検証結果
 方式:パラボリック・SAR(過去20バーの高値/安値を前回のSARとして計算)
 PF平均:0.87 、 期待値平均:-8.66(US$)

いろいろトレーリング方式を試すが、
やはり、仕掛けによってベストなトレーリング方式は変わってしまう。

そして、自発的手仕舞いを追加
【売買ルール】
----------------
・発注
 一目均衡表の基準線の向きが変わったら、変わった方向に
 現在のAsk/Bidから0.05%のマージンを付けて逆指値で発注
・トレーリング
 パラボリック・SAR(過去20バーの高値/安値を前回のSARとして計算)
・自発的手仕舞い
 スローストキャスティクスによる高値/安値圏入り後の3回ダイバージェンス
 RSIによる失敗したスィングが発生
・その他
 主な時間足:4H足
 サイジング:0.1ロット(1万通貨単位)固定
----------------
●検証結果(2001年)
 PF平均:0.92 、 期待値平均:-4.91(US$)

うーん。。。やっぱりマイナス収支

そして、スィーニーのMAE/MFEによる手仕舞いルールを追加
【売買ルール】
----------------
・発注
 一目均衡表の基準線の向きが変わったら、変わった方向に
 現在のAsk/Bidから0.05%のマージンを付けて逆指値で発注
・ストップロス
 発注価格から2%離れた価格
・利益目標
 発注価格の7%
・トレーリング
 パラボリック・SAR(過去20バーの高値/安値を前回のSARとして計算)
 約定42バー後でのブレイクイーブン
・自発的手仕舞い
 スローストキャスティクスによる高値/安値圏入り後の3回ダイバージェンス
 RSIによる失敗したスィングが発生
 約定後60バー後で手仕舞い
 約定42バー以降で、終値が回帰線(y=0.027x)を下回り。
・その他
 主な時間足:4H足
 サイジング:0.1ロット(1万通貨単位)固定
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●評価結果(2001年)
 PF平均:1.17 、 期待値平均:2.63(US$)

収支がプラスや!
いいぞいいぞ!!

そして、次へ
●評価結果(2005年)
 PF平均:1.16 、 期待値平均:0.79(US$)

やった!!!
2005年の評価でもプラス収支!!!!

そして、本工程最後の評価期間
●評価結果(2009年)
 PF平均:0.86 、 期待値平均:-11.81(US$)


撃沈・・


ここまででもかなり時間かかってるのに、次はどうすればええんや??
色々試行錯誤するが、なかなかいい成績にならんぞ!!

そういや、前回スィーニーのMAE/MFE分析で効果あったなぁ。。。
よっしゃ、ドテンとスィーニーのMAE/MFE分析だけで勝負してみるか。

【売買ルール】
-----------------------
・発注
 一目均衡表の基準線の向きが変わったら、変わった方向に
 現在のAsk/Bidから0.08%のマージンを付けて逆指値で発注
・ストップロス
 発注価格から3%離れた価格
・利益目標
 発注価格の9%
・トレーリング
 MFEから3%離れた価格
 約定48バー後でのブレイクイーブン
・自発的手仕舞い
 ドテン
 約定後52バー後で手仕舞い
 約定48バー以降で、終値が回帰線(y=0.032x)を下回り。
・その他
 主な時間足:4H足
 サイジング:0.1ロット(1万通貨単位)固定
----------------
●評価結果(2001年)
 PF平均:1.10 、期待値平均:1.50(US$)
●評価結果(2005年)
 PF平均:1.27 、 期待値平均:4.04 (US$)


そして因縁の2009年


●評価結果(2009年)
 PF平均:0.87 、期待値平均:-15.20(US$)


あかん。。。
何をやっても3年共収支がプラスにならん。
しかも、さっきよりあかんやん。

1個のブログ記事にまとめてしまったが、このシステムの開発に1ヶ月かかったんやぞ!!

そして、この仕掛け手法は捨てる事に
仕掛けの手法で生き残った中で、一番成績悪かったやつやし!
うんうん。あきらめも肝心や!!!

そして、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の複数通貨ペア評価時代は、次のシステム開発に進むのでした。 プログラム・ミスがまだ残っている事に気づかないまま・・・
※プログラム・ミスは、回帰線による手仕舞いの箇所

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