2011/02/11

FX売買システム多市場多期間検証時代 - 独自インジケータシステムのトレーリング(SmoothMADI)


さて前回は、独自インジケータ(SmoothMADI)のサイジングルールを仮決めしたところまで話しました。今回はトレーリングルールを作る様子を書いてみたいと思います。

なんで、次はトレーリングなのか?

そう、発注より、手仕舞いの仕方の方が成績が依存しやすい点。
トレンドフォローシステムの場合、トレーリングが利益を伸ばしやすい。
且、含み益を守ることもできる!

そんな考えの下、手仕舞いでの必須ルールはトレーリングという発想。
自発的手仕舞いは、その後効果が出れば考えればいいや。

そして、トレーリング案を考えてみるが、ストップロスとの調和を考えると、以前の記事で書いたSmoothMABandを使う事以外、考えられへん。
もし違うトレーリング方式があれば、最初からその方式をベースにしたストップロスにした方がいいし。

評価したトレーリングルール
---------------------
ロングポジションの場合、SmoothMABandの-2σ
ショートポジションの場合、SmoothMABandの+2σ
---------------------
●検証結果(11通貨ペア2001年)
 修正前:PF平均 0.77 、 期待値平均 -59.96US$
 修正後:PF平均 0.78 、 期待値平均 -61.63US$

ん?悪化してる。。

あぁ、そうか。
ボリンジャーバンドと一緒で、トレンドが加速してくると、反対側のバンドが拡大していくから、しばらくストップロスが更新されないんやった。
ほんで、最悪の価格帯でストップロス引っかかってしまうんちゃうか?

ほんじゃ、長期独自MAが遷移した価格差だけストップロス動かしていけばええやん。
ほんで、SmoothMABandの方がタイトになれば、そっちをストップロス価格として適用すればええんや。

トレーリングルール
--------------------
(以下はロングポジションの場合。ショートポジションの場合は逆)
以下の二つの価格のうち、よりタイトな方
・最初の独自長期MAとSmoothMABandの-2σの価格差を、独自長期MAから引いた価格
・SmoothMABandの-2σ
--------------------
●検証結果(11通貨ペア2001年)
 修正前:PF平均 0.77 、 期待値平均 -59.96US$
 修正後:PF平均 0.79 、 期待値平均 -56.37US$
●検証結果(11通貨ペア2005年)
 修正前:PF平均 1.13 、 期待値平均   9.94US$
 修正後:PF平均 1.16 、 期待値平均  17.39US$
●検証結果(11通貨ペア2009年)
 修正前:PF平均 0.93 、 期待値平均 -21.93US$
 修正後:PF平均 0.92 、 期待値平均 -24.10US$


最後の2009年で撃沈。。。。


前のシステムでもそうやったが、一体2009年に何があるんや??
でも、1通貨ペアあたり、2~3回/月のトレードしかしてない事やし、
多市場多期間検証でケリをつけよう!

【修正前 : 多市場多期間検証結果】(14通貨ペア、2001年~2008年)
 利益が出たセグメント数: 2/ 4
 利益が出た通貨ペア数 : 5/14
【修正後 : 多市場多期間検証結果】(14通貨ペア、2001年~2008年)
 利益が出たセグメント数: 2/ 4
 利益が出た通貨ペア数 : 5/14

やっぱり、微妙。。。

ほとんどの評価項目は向上したが、「リスク/リワード・レシオ」と「Kレシオ」は
悪化。。。 セグメント別に見ても、2勝2負。

ほんじゃ、ポートフォリオ組込対象予定の通貨ペア(EURUSD,GBPUSD,USDCHF,USDJPY)
だけやと、どやろ。

【修正前 : 多市場多期間検証結果】(4通貨ペア、2001年~2008年)

【修正後 : 多市場多期間検証結果】(4通貨ペア、2001年~2008年)

これやと、全評価項目向上やな。
でも、セグメント別(1セグメント:2年)に見ると、2勝2敗。



・・・・




ま、ええっか。


一旦、この方式で仮決めや。
まずは、一旦まともそうなルールを全部決めていこう!!

いつも、いじくりまわしておかしくなってるし。。。

そもそも、全通貨ペア/全期間で利益があがるシステムなんて無いって、
マーケットの魔術師 システムトレーダー編」で言っている人もいたぐらいやし。。。いいよね?いいよね?

試行錯誤はそれからや。

まずは、まだ決めてないルールを決めよう!

そして、余計なことを考えないうちに、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の多市場多期間検証時代は、独自インジケータ(SmoothMADI)システムの開発を進めるのでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿