2011/03/01

FX売買システム多市場多期間最適化時代 - まずは1通貨ペアを試してみる


さて前回は、「多市場多期間最適化」検証計画を立てる様子を書きました。
今回は、まず「新SmoothMADIシステム」で1通貨ペア分を「多市場多期間最適化」検証してみた様子を書いてみたいと思います。

この時点ではまだ、どの通貨ペアを実施するのか決めていなかったオレ。
集計用Excelの試行錯誤の意味も含め、まずは1通貨ペアを4セグメントすることに。

さぁて、どれからするかなぁ~

まずは景気づけに一番安定してそうな、USDCHFをやってみるか!

そして、新SmoothMADIシステム」の多市場多期間最適化」検証開始!

1セグメント目は、約3H 5分。
2セグメント目は、約3H10分。
3セグメント目は、約3H36分。
4セグメント目は、約3H50分。

おーい。
ForexTester2よ。

どんな内部ロジックになってるの??
なんで後半になるほど測定時間遅くなるのさ。

ま、さておき、Excelと格闘。
そして、できた1セグメント目の分布図。

 立体的にしてみると。



かっこええやろ!!!
まるで本に出てくるグラフみたいになった!







いやいや、評価結果が大切やねんて。



で、4セグメント目までの400パターンスキャン結果を集計すると、

利益テスト数の割合が、63%!!!

お!!
相当すごいんちゃうん?
そして、細々と集計してみる。

多市場多期間最適化 集計結果】


そして、ついでに目的関数として使おうとしている「悲観的年率(-最大利益)」の分布。
これは、本当に定期的な最適化が必要なのか調べたかったのと、ウォークフォワード分析の
目的関数として使えそうなのかを見たかったから。
アルゴリズムトレーディング入門」で紹介されてました。

ちなみに計算式。

悲観的年率(-最大利益)
 = ≪【(利益合計-最大利益)×[{利益トレード数-平方根(利益トレード数)}÷利益トレード数]
   -【損失合計 ×[{損失トレード数+平方根(損失トレード数)}÷損失トレード数]】≫
   ÷初期投資金額×100(%)÷年数(2年)

要は、たまに出る超大利益は除外して、厳しめに年率換算したもの。
著者の主張によると、この評価方法のいい所は、勝率や平均利益、平均損失等一通りの項目を使用できている点。考えようによっては、勝率で成績が大きく左右してしまう計算式でもある。。
ちなみに、普通の「悲観的年率」は上記計算式を、最大利益を引かない様にするだけ。

【悲観的年率(-最大利益)分布表の構成】
1.セグメント単位の「悲観的年率(-最大利益)」の分布
2.セグメント単位の「悲観的年率(-最大利益)」の周囲1セル分を平均化した値。
3.各セグメントの集計結果をさらに集計した表
  A.「悲観的年率(-最大利益)」の4セグメント分の上記「2.」の平均値
  B.「悲観的年率(-最大利益)」の4セグメント分の上記「2.」の標準偏差
  C.上記「A.」÷「B.」
  D.上記「C.」の周囲1セル分を平均化した値

で、「定期的な最適化」と戦わせるのは、上記「A.」/「C.」/「D.」のいづれか。
そして出来上がった表がコレ

【悲観的年率(-最大利益)分布表】

カラフルで綺麗やろ??
MS-Office2010だと簡単にできてもうたんやで!!



いやいや、結果が大切なんやって。。



各項目をチェックする。

まず、「利益テスト数率」と「平均利益がプラス」な点は、問題なくクリア。
問題は、どのセグメントも、「最大利益額」が「平均利益+1σ」内に収まっていない点。

「標準偏差」/「最大利益-最大損失」/「利益合計÷全体合計」が
いいのかどうなのかは全くもって不明。

もう少し細かくみると、「平均利益-1σ」がプラスになっているのは、
1セグメント目だけ。他は全部マイナス。

要は滑らかな分布になっていないってことじゃないのか?
いくら、利益テスト率63%でもちょっと不安。

じゃぁ、次評価する通貨ペア何にするかな~

次は強気に、多市場多期間検証」で一番成績が悪い、CHFJPYにチャレンジや!!
最適化したらええ感じになるんちゃうん?

そして強気で、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の「多市場多期間最適化」は次の通貨ペアの評価実施に進むのでした。

賢明な読者の方、次の記事の内容は、・・・・・・・お察しの通りです。


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