2011/02/26

FX売買システム多市場多期間検証時代 - 独自インジケータSmoothMADI新システム開発の改良とポートフォリオ


さて、だいぶ前の前回は、独自インジケータ(SmoothMADI)による新システムの開発を改良する様子を書きました。今回はその続きと、最初の独自システムとポートフォリオを組んだ時のシミュレーションした様子を書いてみたいと思います。
#前回の記事で出た新たなアイデア。まだ未検証です。

最初のシステムと比較すると、新システムではポジション保有期間が短くなる。
ということは、ストップやトレーリングをタイトにしても大丈夫ではないか、と思いつき、先にそっちを試してみた。

試したストップ&トレーリング方式はこんな感じ。
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01. 過去12バー高値/安値
02. パラボリック-SAR(過去12バーの高値/安値をSARとして計算、AF=0.0020)
03. パラボリック-SAR(過去36バーの高値/安値をSARとして計算、AF=0.0020)
04. 発注価格のデブ・ストップ(36期間、2σ)
05. SmoothMABand(0.94σ:約65%)
05. SmoothMABand(0.68σ:約50%)
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11通貨ペア2001年のみ評価。
このうち結局、平均PFが向上したのは、
「05. SmoothMABand(0.68σ:約50%)」
のみ。
しかも、11通貨ペア合計のR期待値で向上したのはナシ。
でも、この「05.」に関しては、各通貨ペア毎の「R期待値平均÷R期待値標準偏差」の値は向上。

なので、「05. SmoothMABand(0.68σ:約50%)」を採用することに。
必然的に、タイトにして初期リスクの資金残高に対するパーセントは変更していないので、
資金残高の振れ幅は大きくはなるので、ポートフォリオの組み方次第で、SmoothMADI初期システム
同レベルの純益を期待できるかも!

ちなみになぜ、さして効果が無いのに、トレーリングルールを入れたがるのか、という事なんですが、
含み益を守る事による、リスク管理の一貫という理由です。
#リスク管理は、トレードで唯一コントロールできる要素なので。


話を元に戻して。

そして、多市場多期間検証実施

【売買ルール】
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・発注
  独自長期MAも独自短期MAも上向きで、短期独自MAが長期独自MAを上回っている状態になればロング
  独自長期MAも独自短期MAも下向きで、短期独自MAが長期独自MAを下回っている状態になればショート
・注文方法
 逆指値で、前バーの高値/安値
・ストップロス
 SmoothMABandの-0.68σ
・トレーリング
 (ロングポジションの場合。ショートポジションの場合は逆)
 以下の二つの価格のうち、よりタイトな方
 ・最初の独自長期MAとSmoothMABandの-0.68σの価格差を、独自長期MAから引いた価格
 ・SmoothMABandの-0.68σ
・自発的手仕舞い
 ドテン
 独自長期MAと独自短期MAの距離が縮まれば手仕舞い。
・サイジング
 資金残高の2%÷初期リスク(最低0.1ロット)
・その他
 初期資金:5万$
 主な時間足:4H足
 独自短期MA(SmoothMADIの平滑化用)期間:12バー
 独自長期MA(SmoothMADI)        期間:36バー
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多市場多期間検証結果(全体)】
純利益が出たセグメント:1/ 4
純利益が出た通貨ペア :6/14


そして、前のSmoothMADIシステムとの相性のよさそうな通貨ペアで、ポートフォリオを組んでみる。

選ばれたのは、AUDUSD / GBPUSD / USDCHF / USDJPY。

多市場多期間検証結果(ポートフォリオ対象のみ)】

そして、前回のシステムのベストポートフォリオの結果と、今回のベストポートフォリオをセグメント毎に足してみると。

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※1セグメント目/2セグメント目/3セグメント目/4セグメント目
旧システムのみ :14,944US$/20,160US$/-3,226US$/18,242US$
新システムと合算:25,907US$/22,245US$/ 7,324US$/37,772US$
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やっぱり、トレーリングをタイトにしたことによって、3セグメント目が改善。

ほんじゃ一回、
日ごとの収益を新・旧システムで合算して資金残高曲線を評価してみよう!!

【複数システム+複数通貨ペア集計結果】
旧システム:EURUSD / GBPUSD / USDCHF / USDJPY
新システム:AUDUSD / GBPUSD / USDCHF / USDJPY


ん????


ドローダウン増えてるやん。
しかも、「-32,118US$」
当初資金50,000US$なんですけど。。

たしかに、シャープレシオと12ヶ月利益ウィンドウ率は向上してる。
年率調整済みリターンが良くなってるのは、全体でとっているリスクが倍になっているので、
向上して当然。
Kレシオの悪化はようわからん。やっぱトータルリスクが倍になっているからか??


せやけど、ドローダウンを抑える為に複数システム併用してみたのに意味ないやん!!!


そんな折、新PCが到着して構築作業実施。

いろいろセットアップして、ForexTester2もインストール。
新しいライセンスキーも、直ぐにメールで返信あり。

そして、2010年末までのデータがそろっているので、
データを再度ダウンロードして、ForexTester2にインポート。
補足:WinXP→Win7(64bit)だったのですが、使用するコンパイラのlazarusは32bit版
   を使用すること。64bit版のlazarusでは、32bitのDLLはコンパイルできない
   みたい。

そして、動作確認のため、1通貨ペアの2001年評価を実施。

おぉ!!!
めっちゃ早くなってる!!!!

ちなみに、新PCのスペックは、
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OS  :Windows7(64bit)
CPU :Core i7-640M (2.80GHz) 2core
メモリ :8GB
ディスク:SDD(256GB)
その他 :USB3.0サポート
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SDDで早くなったこともあるが、やっぱ大量のメモリが効いているっぽい。

Delphiという言語、GC(未使用メモリ領域のお掃除処理)が発生するらしい。
この時、メモリ内の再配置で物理メモリを消費して、せっかくメモリ上のキャッシュに
のったディスク上のデータが、追い出されてしまって、結果、ディスクの物理アクセス(リード)
が頻繁に起こっていたのではないか?というのが私の仮説。
#やっぱ、C言語が素直でいいなぁ。


それはともかく、動作確認したトレードの結果。







前と結果が違う。。



そして、いやーな予感を感じつつ、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の多市場多期間検証時代は、次回最終回を迎えるのでした。
#ちなみに、次の工程は「多市場多期間最適化」です。


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