2011/11/14

初本番に向けて - 2009年/2010年の検証結果と通貨ペアの選定



さて前回は、問題の被疑箇所第一候補である「ポートフォリオの組み方」について試行錯誤した結果、結局ポートフォリオ対象候補の6通貨ペアを均等にする事したものの、通貨ペアの入れ替え要否の疑問発生と、2009年/2010年の成績が良くないという問題の切り分けが必要という事がわかったところまで書きました。
今回は、問題切り分けのため、2009年/2010年の「多市場多期間検証」/「多市場多期間最適化」の実施結果と、通貨ペア選定を考察している様子を書いてみたいと思います。


さて、まずすることは「多市場多期間検証」の実施。

【多市場多期間検証】
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これで2009年~2010年の成績が芳しくない理由が、市場状況によるものかどうかの大枠がわかるはず。以下の検証結果は、2001年~2010年の結果。


これは、パラメータを12/36に固定して検証した結果。
一番下の表の2009年~2010年の結果を見ると、他の期間と比較して、不調な期間だったのがわかる。「合計」しかり、利益が出た通貨ペア数しかり。
#利益出たの、たった4/14通貨ペアだけ。。

2009年/2010年の成績が良くない原因は、市場がルールにとって芳しくない状況だったからと言えそう。
#つまりカーブフィッティングが原因じゃないという事。
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いい感じ!


さて次は、「多市場多期間最適化」を実施。。




んん????



EURJPY~GBPUSDの結果が、2003年~2004年と2005年~2006年と全く同じやんけ!!!



ありえへん。。



つまり、以下の記事の該当箇所も誤り。





すみませんm(__)m



ともかく、一旦2001年~2008年の「多市場多期間最適化」の結果から。

【多市場多期間最適化(2001年~2008年)】
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以下は、再度データ採取して再集計した結果。



結果を見てみると。

●確認観点
 1.利益テスト数率20%以上、堅牢なシステムは40%以上
   「40%」は割ってしまったものの、「40%」に肉薄
   している状態に変わらず、とりあえず合格といったレベル。
 2.「平均利益がプラス」
   残念ながら、マイナス幅が拡大。。。
   条件クリアしたのは5/14通貨ペアで、前回の6通貨ペアから減ってる(涙)
   #GBPJPYが不合格に。。
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本当に堅牢なのか不安が。。


と、ともかく前回予告通り、2009年~2010年の評価を実施してみた。

【多市場多期間最適化】
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これで2009年~2010年の成績が悪ければ、トレードルールが市場状況にあってない時期だったと結論付ける。

以下の検証結果は、2001年~2010年の結果。

最初の表の「セグメント5」の数値(※)のとおり、多市場多期間検証」の結果と同じ傾向を示していて、市場がルールにとって芳しくない状況という結果になった。
※「利益テスト数率」と「平均利益」等で顕著に現れている。

なので、2009年~2010年のウォークフォワード分析アウトサンプル評価でパフォーマンスが優れない理由が、カーブフィッティング起因じゃないって事!。




しかし。



2番目の表のUSDCHFの結果に注目。

元々この14通貨ペアからポートフォリオ組み込み対象を6通貨ペアに絞り込みは、2001年~2008年の検証結果を元に、利益テスト率が40%以上で、平均利益がプラスであったのが6通貨ペアだったから。
(前述の通り、実際には5通貨ペアだったけど。。)

しかし2010年までの10年間を評価すると、USDCHFの平均利益はマイナスに。

だとすると、2011年の本番からはUSDCHFは対象から外さないといけない。。
#マイナス組の中では一番いいけど。

前回の記事の通り、直近8年間のデータを元に条件にあう通貨ペアを抽出してみた結果は5通貨ペア。 → AUDUSD、EURUSD、GBPJPY、GBPUSD、USDJPY

ちなみに、直近6年で絞込みをすると、4通貨ペア。 → EURUSD、GBPJPY、GBPUSD、USDJPY

じゃあ、直近4年間で絞込みをすると、7通貨ペア。 → AUDJPY、AUDUSD、EURUSD、GBPJPY,GBPUSD、USDCHF、USDJPY
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さてどうしよう。。。



【通貨ペア選定方法の考察】
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前回やっと、純粋なアウトサンプルデータを採取できたと思ってたら、どうも違うみたい。
つまり、通貨ペア選定の時点でカーブフィッティングしてる可能性があるかも。

結果的に、2009年~2010年で条件にあう通貨ペアは、以下の3通貨ペア
 → AUDUSD、GBPJPY、USDJPY

ここで思い出したのが、前回のブログ記事で、ポートフォリオの組み込み方を比較検討したところ、同じ最大同時リスク4%を取る前提でも、4通貨ペアの成績よりも、6通貨ペアの方が全般的に成績が良かった点。

なので、同じ6通貨ペア数にするために平均利益がマイナスの内、上位3つを追加で選ぶと。
 → EURUSD、GBPUSD、NZDJPY
 
つまり、上位6通貨選ぶとすると、USDCHFだけがハズレで、正解はNZDJPYで、5勝1敗。



なかなかええんでないの???



なので、やっぱり過去8年の「多市場多期間最適化」の結果を元に2年毎に、上位6通貨ペアを選んでいく。

そして、上位6通貨ペアの過去8年間での利益テスト数率が40%を下回るか、平均利益がマイナスになれば、システムを停止。
そして、2011年からのポートフォリオ組み込み対象は、前回と変わらない結果に。
#AUDUSD /EURUSD/GBPJPY/GBPUSD/USDCHF/USDJPY
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さて、2009年~2010年の成績がイマイチだった原因も、ポートフォリオに組み込む通貨ペア選定方法も決まったところで、問題はトレーディング・プランをどうするのかという点。


つまり、想定する年率や最大ドローダウンをどうするのか。


【トレーディング・プラン作成を考察する】
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本来であればアウトサンプル評価を元に計算するけど、インサンプルで8年分のデータと2年分が必要。本来であれば、2009年~2010年だけが純粋なアウトサンプル評価結果といえる状態。

ただ、この2009年~2010年は不調の年。

利益が出てるとはいえ、ほぼ横ばいで、偶然の域を出ない収益。
ドローダウンもまた小さい。
#しかも実は本来不合格だったGBPJPYも含めてるし。

今回のルールだと、プランを作成するにはやっぱり2年では少なすぎる。

そして推定年率と最大ドローダウンやシステム停止基準を求めるに当たって、
どういう風にデータを擬似アウトサンプル化データを生成するか考えてみた。

案1.前回の結果をそのまま使う
   どのデータも悲観的に見積もっているので、その中で吸収できるという
   考え方。
 
案2.2009年~2010年で結果的にベストだったポートフォリオとの差分から求める。
   一見もっともらしいけど、得られた調整用の係数の精度は高く無いと思うので、
   結構偶然性に左右される気がする。
 
案3.5/6として考える
   単に全般的にパフォーマンスが5/6に悪化する(約83%)になると
   考える。前述の通り、6通貨ペアを選ぶとき、通貨ペア選択ミスがあるとすると、
   2009年~2010年で、1通貨ペアだけという理由。
   
   考え方はシンプル。
 
案4.「案3」を派生
   過去10年分の2年毎に選んだ通貨ペアの正解率を求めて、「案3.」
   と同じ考え方を適用する。
   
   つまり、アウトサンプルのセグメント以外をインサンプルとして
   ベスト6通貨ペアを選んで、アウトサンプルの正解率を求める。
   
   「案3.」よりサンプルが多くなるので信憑性は少し高まる。
   
   ●セグメント毎の正解率結果
    Seg1:5/6
    Seg2:3/6
    Seg3:3/6
    Seg4:4/6
    Seg5:5/6
   
    正解率 = 20÷30 = 67%
   
案5.上記「案2.」+「案4.」
   多分これが一番信憑性が高いアウトサンプルが得られるはず。
   つまり各アウトサンプルセグメント以外のセグメントを元に通貨ペアを選択する。
   
   うーん。。面倒。。。
   
   
   しかし!!
   
   
   実は、インサンプルの通貨ペアを精査してみたところ、今までとの違いは
   結局Seg2(2003年~2004年)で、AUDUSDの替わりに、
   NZDJPYになるだけ。しかしNZDJPYはSeg1のデータが無い
   ので、選定として適切かどうかが不明。
   #NZDUSDも同様。
   
   結局次点となると、AUDUSDになってしまって、結果論的に、
   全てアウトサンプルで評価したことになってる。
   
   
   結果論とはいえ、よかった~!!
   
●結論
 結局結果論的だけど、「案5.」がベスト。
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通貨ペア選定方法も決定したし、

プラン作成ネタも揃った!






そして、ほっとしながら「FXシステムトレード初心者奮闘記」は、プラン作成か、トレードルール変更評価か、MT4用EAの総合評価結果に進むのでした。
#MT4EA動作環境の、擬似ISP障害発生時のスマホによる対応リハーサル完了!!かなり試行錯誤やったぞ。

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