2011/04/23

FXパフォーマンス評価時代 - 他の書籍/資料をもとに評価2



さて前回は、 「アルゴリズムトレーディング入門」をもとにした評価を完了したので、別の書籍/資料にもとづくパフォーマンス評価を途中まで実施しました。今回はその続きで、「安定性の比較」と「期待されるリターン」について評価している様子を書いて見たいと思います。


まずは残っている評価観点

【評価観点 残項目】 
----------------------
4.安定性の比較
  「アルゴリズムトレーディング入門」での評価は割りと主観的な
  評価方法。もう少し客観的に評価してみたい。
5.期待されるリターン
----------------------

で、評価対象となる基礎データを再掲

【評価対象基礎データ】  
----------------------
売買ルール:「旧SmoothMADIシステム 」
対象通貨ペア:GBPJPY、USDJPY
対象期間:2001年~2010年(10年間)
その他:ウォークフォワード期間でのデータ
----------------------


前回記事との重複は
「記事のかさ増し」ではありません!   
 

さ、さっそく続きを。。。

【4.安定性の比較】 
-----------------------
前回年毎の各種データを見て、主観的に評価して、不安定であることは感覚
として判ったけど。。。

じゃあ、客観的に評価する方法は?という事で登場するのが、
トレーディングシステム徹底比較」に掲載されている、以下の3つの評価項目
「シャープレシオ」Kレシオ 」「12ヶ月利益ウィンドウ率」

実は前述の表に載せている、「リスク・リワード・レシオ」は売買システム入門 」で紹介されていた。線形回帰分析と残差平方和から求めるので、似た様なの観点なんですが、ガイドラインが無かった。。。
なので、この指標は、あくまでも何かを修正した前後の比較用としてのみ使う事に。

この書籍には、「シャープレシオ」/「Kレシオ 」のガイドラインと、39システムの結果とランキングが載っている。 #実はこのうち、24/39システムはマイナス収益なんだけど。。
「12ヶ月利益ウィンドウ率」については、ガイドラインは無いものの、他と比較して順位付けが可能。

では、さっそく1項目ずつ。

●「シャープレシオ」
 「月次の平均収益÷月次収益の標準偏差」で求める。
 ガイドラインの「0.5」に対して、結果は「0.16」

 アウト。      
 
 でも実は、前述の書籍でもこのガイドラインをクリアしているシステムは無かった。
 (1位で「0.46」、2位になるといきなり「0.28」。
 自分を慰めるつもりで、書籍に掲載されていて利益が出ている15システムの第何位
 見てみると。

 11位。。。 

 やっぱ、あかんもんはあかん。。

●「Kレシオ 」
 回帰線の傾きの標準偏差とトレード数を元に計算。
 Excelの計算式ものっていたけど、正直意味は理解できなかった。。
 ガイドラインの「2.0」に対して、結果は「1.99」

 アウト。 

 書籍ではガイドラインをクリアしているシステムは、10個もある。
 ちなみにこのシステムを順位付けすると、11位。

●「12ヶ月利益ウィンドウ率」
 12か月分の収益合計を1ヶ月単位でずらしていって、そのうち利益が出た月数の比率。
 これは特にガイドラインなし。
 書籍上、シャープレシオトップのシステムで、「98.22%」
 Kレシオトップのシステムで、「88.76%」
 利益が出た15システムのうち、8位のシステムでは、「78.70%」。
 書籍で利益が出てるけど再下位のシステムでは、「62.70%」

 今回の結果は、「71.30%」

 すくなくとも、上位半分には入りたいところ。。。

 ちなみに、これを「1年間の勝率」と置き換えた場合、推定連敗トレード数と同じ
 論理で、推定連敗年数を求める事が可能という事に気づいた。

 計算してみると、「3.69年」。。。

 覚悟しておかなければ。。

●総評
 ダメなもんはダメ。やっぱり主観的に見た結果と変わらず、不安定な結果であることが
 はっきりと。せめて利益が出たシステムの上位半分に入りたいところ。
-----------------------

黙々と次の評価を。。

【5.期待されるリターン】  
-------------------------
今のところ、厳し目に見た「年率調整済みリターン 」だと、年率「3.98%」で、定期預金の「0.3%」よりかは十分多いので、気長に待てば定期預金よりもいい利率という事に。
じゃぁ、他に期待されるリターンを求める方法が無いのかという事も見てみた。

  Excelの分析ツール「回帰分析」で、95%信頼区間の下限値を1トレードあたりの
  利益と見た場合。
  ちなみに、書籍では3ヶ月という期間を使っていて、その根拠ものっていたが、
  他の年率と対等に比較するために、10年分のトレード結果で計算。  

  ここから、下限値が1トレードあたり「51.0578US$」という結果。
  これを実測トレード数から年率換算すると、年率「4.64%」。

  「年率調整済みリターン 」よりいい結果。なので問題なし。

  元々は、最適化の目的関数の一つとして求める年率。
  ペイオフレシオは一定として、勝ちトレードを減らし、負けトレードを増やす計算方式。

  結果は、年率「2.51%」

  「年率調整済みリターン 」より悪くなったが、それでも定期預金より十分いい結果。

3.悲観的年率(-最大月間利益)
  上記「2.悲観的年率」の計算で、さらに厳しく評価。
  目的関数「悲観的年率(-最大利益) 」をちょっとだけ変更。
  つまり、最大の月間利益は無かった事にして、上記「2.」と
  同じ計算式で算出。

  結果は、年率「1.49%」

  定期預金0.3%よりかは十分いいが、ちょっと前のネット銀行の1年定期が
  1%弱だったことを考えると、結構際どい。

  それでも、上回っているからOK.

4.「売買システム入門 」方式
  テスト結果実測の半分という考え方。
  今回の純粋な年率は、「5.22%」
  つまりこの方式だと、年率「2.61%」

●総評
 決していい利益率ではないものの、定期預金よりかは利益が出そう。
--------------------------------------

さて、前回記事 での評価と今回の評価の結果を総合すると。


利益が出れば定期預金より良く、

破産確率も低いが、 不安定で 、

利益が出ない可能性がそれなり

にあるシステム。 




誰か使う?




やっぱり一番のネックは不安定な点。。。

そして、ネックを解消すべく「FXシステムトレード初心者奮闘記」は、改善方法を考えるのでした。
#裏で作りかけのMT4用EAをデモ口座で動作中。
 いくつか決済され、残高が8%マイナス。まだサイジングは1万通貨ペア固定だけど。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿