さて前回は、無事(??)「パフォーマンス評価」が完了し、過去の振り返りと課題整理について話しました。今回からは、主な課題のテーマである、「トレーディング・プラン」検討が始まり、最初に、想定リスク額と1トレードあたりの初期リスクを決める様子について書いて見たいと思います。
まず最初に決めなければならないのが、想定リスク(最大ドローダウン)をどこまで抑えるかという点。つまり、抑えたいレベルに合わせて、サイジングパラメータである、初期リスクの見直しをするということ。
で、そもそも今後の長期的な予定を書くと、「3システム×複数通貨ペア」でポートフォリオを組みたいと考えてる。で、「3システム×複数通貨ペア」の理由は以下。
【予定が「3システム×複数通貨ペア」である理由】
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1.まず複数システム同時稼動にしたかった
以前の記事でも書いた通り、今回「ウォークフォワード分析」まで合格し、堅牢性の高さ
を検証したからと言って、本当に堅牢で収益を挙げるかどうかは実際わからない。
複数システムにしておく事で、堅牢じゃないシステムが混ざっていたとしても他の
システムでカバーできることになる。つまり分散化による安定化を狙いたい。
2.2システムだと、片方NGの時にカバーしきれないかも
もし1システムが堅牢じゃなく、想定以上のドローダウンが発生した場合に、
それをカバーするシステムが1システムだと、発生したドローダウンに耐え切れない
んじゃないかと。
3.「究極のトレーディングガイド」も参考
この書籍に、当初資金レベル毎のポートフォリオのガイドラインが掲載されている。
かなりの分散化が可能な例として一番小さいポートフォリオとして紹介されていたのが、
7つの市場を3つのシステム。なので、3システムは妥当なレベルと思った。
#先物市場での話しなので、FXの場合はもっと敷居が低いかもしれないけど。
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要は現実的なレベルで分散化したいという理由。
で、次に決めたいのが、想定最大ドローダウンのレベル。
【想定最大ドローダウン率を決める】
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初期投資金額に対する比率を決めたいんだけど、これがなかなか難しい。
「マーケットの魔術師 システムトレーダー編」では、「最大ドローダウンをなんとか20%台に留める」
様な話がちょいちょいと。なので、少なくとも、20%台にはしたいが、ちょっと根拠が薄い。
で、参考にしたのが、「新版 魔術師たちの心理学」にのっていた、ドローダウン率と、そのリカバリーに必要なリターン率の表。
なので、推定ドローダウンと推定年率をパーセントで整理すると、以下。
●「推定最大ドローダウン」と「推定年率リターン」の整理
・推定最大ドローダウン:18.7%~37.5%
推定値平均(最大・最小除く):23%
・推定リターン:3.1%~9.7%
12ヶ月ローリングオーバ利益最大値:34%
→ どんな都合よく考えても、最大年率が34%という事。
あまりにもネガティブに考えても資金を有効に活かせないし、ポジティブに考えても危険。。
サジ加減が難しい。。。
少なくとも、リカバリで34%のリターン率が必要な最大ドローダウン率よりかは、推定最大ドローダウンを低く抑えないといけない。すると、最大でも推定最大ドローダウンは25%以下に抑えないと。
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そして、許容最大ドローダウン最大値25%を元に初期リスクを計算し直すと。
【初期リスクの再計算】
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案1.推定最大ドローダウンを25%以下に抑えて計算
推定最大ドローダウンの最大値である37.5%を25%にするには、
検証時の初期リスク2%を再計算すると以下の様に。
最大初期リスク=測定時(2%)×25%÷37.5%≒1.33%
で、安全サイドにざっくり丸めると、1%
この初期リスク1%で推定最大ドローダウン最大値は、18.75%
案2.エクスポージャレベルを元に計算
いろんな書籍を総合すると、資金に対する最大同時リスク率は15%~30%程度っぽい。
最初のシステムという事もあって、低い値をとると15%。
これを、前述の予定の通り3システムで分散するので、1システムあたり5%
今回4通貨ペアなので、
1通貨ペアあたりの初期リスク=5%÷4通貨ペア=1.25%
この場合最大推定最大ドローダウンは、23.5%
●結論
1.33%が上限で、1%~1.25%という結果。
初めてのシステムで、且つ、まだ1システムだけなので、様子見も含めて、
1通貨ペアあたりの平均初期リスクは1%にする。
そして、このシステムは4通貨ペアなので、最大同時リスク率は4%。
すると、推定最大ドローダウンは18.75%で、金額にすると9,375US$。
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ふぅー
最初のシステムなので、様子見も含めて利益は求めず、安定性と安全性重視に倒して、まずは様子を見て、実際やってみた時の感覚を掴む事を優先せねば。
で、この1トレード初期リスク1%で、検証結果を再集計すると以下の様に。
【初期リスク1%の場合のシミュレーション結果】
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売買ルール:「旧SmoothMADIシステム」
対象通貨ペア:GBPJPY、USDJPY、AUDUSD、USDCHF
対象期間:2001年~2010年(10年間)
1トレードあたりの初期リスク:1%
その他:ウォークフォワード期間でのデータ
1.概略
2.資金残高曲線
3.年単位詳細
4.その他
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そして、まだ残っている残課題。
【残課題】
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2.全て同じ初期リスクとしているが、見直す必要は無いのか
4.異常検出の判定基準
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あと2つかぁ。。。
そして、またしてもオチ無し状態で、「FXシステムトレード初心者奮闘記」の「トレーディング・プラン」工程は、課題「2.全て同じ初期リスクとしているが、見直す必要は無いのか」の検討に進むのでした。
#デモ口座で動作中のMT4用EA、原因がなかなかわからなかったバグがやっと治った!
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